2012年3月5日月曜日

「 愛着 」























こげたポテトフライが一本フライヤーの横にあげられていた。

それは一本で、そして黒くまる焦げであった。

もう食べられないのだから、捨てればいいものを

そのポテトフライを見つけた人は
きっと、「かわいそうに、こんなに焦げてしまって」

という気持ちを込めてそこへ置いたんだと思う。

なぜならそのポテトフライは、そっと縦に置かれていたから。



時々そのポテトのことを思い出してしまう。


そしてすこし愛おしい。


 * * * * *

0 件のコメント:

コメントを投稿