2013年4月11日木曜日

「 絶望 」

知人に今描いている漫画を見せたら
「つまらない」と言われた。

自分では自信があるつもりで描いていたのでびっくりした。

自分の自信なんてものは、あてにならないと思った。
それは自分という世界だけのものだった。

でもその知人は、こと細かく
ここをこうしたらいい とアドバイスをくれた。
そういうところを尊敬している。


昔、高校の美術の先生が教えてくれた。


小さい絵を描いたら 大きい絵を描きなさい

大きい絵を描いたら 小さい絵を描きなさい


これは、絵の技術のことを言っているようにもとれて、
自分と絵との距離(向き合い方)を言っているようにもとれた。
(てっちゃんって先生。いい先生だったなぁ。)


一人で考え描いているもんだから
気がつくと、独りよがりで描いてしまっている。



そして、その独りよがりを
人様に指摘されたとき、始めて独りよがりであったと自覚する。

そして、それはそれは、絶望的になる。

オー マイ ガー !!! と心の中で叫んでいる。

でもそういうとき私は、
絶望ということを全身全霊で受け止める。
今わたしは救いようのない絶望の中にいる。
底の底で背中を地べたにくっつけて倒れている。
これ以上、下にはさがれない。


でも… そこからが面白いのだと知っている。



これ以上、下にはさがれない。

これ以上、下にはさがれない?

もしや、これ以上、下はない?


やったー!あとは上に上がるしかないぜーー!!
となる。




私は、たくさんのいいわけで傷をふさぎ立ち上がる。


自分の自信なんてものはあてにならない
とはじめに書いたけど、自分が良いと思うものは信じている。
描きたい気持ちが消えない限り続けていけると信じている。
そういう種類の自信も持っていいじゃないか。

だって、誰も褒めてくれないもんだから、
自分くらい良いって思ってないとね。しんじまうで。


レツゴッ!


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