2016年8月27日土曜日

「 オクラの花 」


オクラの花を食べながら

オクラの花が食べられるなんて

不思議だなぁと思った

普段花を食べる機会はあまりないから

それまた余計に不思議な気分


オクラの花を生で食べると

ふわふわしていてやわらかく

ほんのりオクラの風味がする




前に一度オクラの花を食べた日を思い出す


あの頃の私

だいぶ調子に乗っていた




この味も食感も明日には忘れてしまいそう



そうだ、忘れよう

食って うんこして 忘れよう


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2016年8月16日火曜日

「 しっくりくる 」


最近自分のしっくりと向き合っていなかった。

髪型もしっくりきてないし、
服装ももう何年もしっくりくるものを着ていない。


時間もそうだけど、
経済的にもしっくりくるものを手に入れる余裕がなくなった。


自分のしっくりくる感覚なんてすっかり忘れていたのだけど、



家でちょっとした図画工作をしているとき、
いつの間にかしっくりを探している自分がいた。


これはしっくりこない

これはどうだ これはどうだ

しっくり きた〜



てな具合で、久しぶりに自分の中のしっくりと対話していた。



おー、まだ元気だったかー と

自分の中のしっくりに微笑みかけたのであった。




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2016年8月13日土曜日

「 葉ショウガ 」

葉ショウガが旬だというので買った。

子供の頃食べた葉ショウガの思い出は、
父が美味しそうにカリカリと食べている姿だった。

「食べたい」と父に言うと
「辛いよ」と言われ、
酢みそに漬かった小さめの葉ショウガをくれた。

辛いくせに、「美味しい」と言った記憶。



それが、
自分で葉ショウガを買い、酢みそに漬け
心から美味しいと思うようになった。





懐かしくて美味しく感じるものもあるけど、
年を重ねた舌は、なぜか親やご先祖様を辿る。

先日実家に帰った時に食べたイナゴも、美味しかった。







お盆に一度だけ提灯を持ってお墓参りへ行ったことを思い出す。

舌の記憶も遺伝なのだろうか。


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